「つるのルーツ」プロジェクトは、都留市の歴史や文化を再発見し、市民の愛着（シビックプライド）を高めることを目的として始動しました。その成果について詳しく紹介します。

改めて、市民の愛着がどの程度変化したかを確認するために、2024年4月〜5月にかけてアンケートを実施しました。この調査では、「つるのルーツ」がシビックプライドの醸成にどのように寄与したかを検証しました。その結果、「つるのルーツ」を利用することで城下町への愛着や誇りを持つ人が増えたことが明らかになりました。

具体的には、「つるのルーツ」利用者は非利用者に対して城下町への愛着が15%高いという結果が出ました。

• 「つるのルーツ」利用者の城下町への愛着が大幅に向上

プロジェクトのアンケート結果によると、従来は「城下町」という観点での愛着が低かった若年層（40歳以下）においても、世代やエリアに関係なく「つるのルーツ」利用者の愛着が高まったことが確認されました。これは、「つるのルーツ」を活用して歴史を身近に感じてもらう取り組みが成功した証拠です。2022年の調査と比較しても、愛着の向上は18%高い結果となりました。 「つるのルーツ」のデジタル施策、特にLINEを活用した取り組みを通じて、若年層が都留市の歴史や文化に触れる機会が増えました。これにより、これまで歴史に対する関心が薄かった層でも地域の魅力や価値を再発見するきっかけを作ることができました。

また、アンケートの自由記述欄には、「つるのルーツ」の利用をきっかけに家族や友人と歴史について話す機会が増えたという声や、普段訪れない場所を訪れることで地域への理解が深まったという感想が多数寄せられました。これにより、プロジェクトが市民の生活に密着し、日常の中で歴史を感じられる環境を作り出したことが伺えます。

さらに、「つるのルーツ」は若年層だけでなく、全ての世代にわたり利用者の愛着を高める効果がありました。世代やエリアに関係なく、多くの市民が都留市の歴史に誇りを持つようになり、地域全体のシビックプライドが向上しました。「つるのルーツ」プロジェクトが幅広い層に受け入れられ、市民全体の意識を高める結果となったのです。

• 都留市の魅力の認知に寄与

「つるのルーツ」プロジェクトを通じて、都留市への愛着が「城下町」だけでなく、「東京から近い」「水が美味しい」「自然が豊か」「学園都市」「暮らしやすい」といった多角的な観点でも高まっていることがわかりました。これにより、市民が多面的に都留市の魅力を再発見し、より深い愛着を持つようになりました。

「つるのルーツ」を通じて、市民は都留市の様々な魅力に触れる機会が増えました。

これにより、都留市の利便性、美味しい水、豊かな自然、学園都市としての環境、そして暮らしやすさといった要素が市民に再認識されました。そして、アンケート結果では、多くの市民がこれらの魅力を再発見し、誇りに思うようになったことが明らかになりました。

さらに、「つるのルーツ」利用者は非利用者に比べて、「暮らしやすい」という観点でも愛着が7%高いことがわかりました。また、利用者は「学園都市」よりも「城下町」に対して愛着を持つようになっています。

これらの結果は、「つるのルーツ」が都留市の多面的な魅力を再発見させ、市民の愛着を深める効果があったことを示しています。

このように、「つるのルーツ」プロジェクトは、市民が都留市の多面的な魅力を再発見し、より深い愛着を持つようになることで、地域全体のシビックプライドを高めることに成功しました。

• 市民の誇りと地域の未来を育む取り組み

「つるのルーツ」プロジェクトは、デジタル技術を活用し、市民が都留市の歴史や文化を再発見する機会を提供することで、地域全体のシビックプライドを高めることに成功しました。アンケート結果からも明らかなように、若年層を含む幅広い世代が都留市の魅力に触れ、誇りを持つようになりました。

少子高齢化が進む中で、地域の歴史や文化を守り、次世代に伝えていくことはますます重要になっています。「つるのルーツ」プロジェクトは、そうした課題に対する一つの解決策として、市民が地域に対する愛着を深め、誇りを持つことを促進しました。

このプロジェクトは、市民一人ひとりが自分の役割と責務を自覚し、地域社会に積極的に貢献するシビックプライドを育むことを目指しています。これにより、市民が主体的に地域の未来を築いていく姿勢が醸成されました。

今後は都留市だけでなく、全国でも長期的なまちづくりの土台となるシビックプライドの醸成と、横断的視点でのまちづくり推進にも貢献していきます。