OVERVIEW
概要
- 法人/業種
- 株式会社新津 / 羽毛布団の製造・EC販売(工場直販)
- 地域/従業員数
- 山梨県都留市 / スタッフ6名
- 事業の特徴
- 楽天市場「羽毛布団羽毛ファクトリーすやすや」を運営
- 利用サービス
- 生成AIハンズオンワークショップ(約4時間・体験型)
- もともとの課題
- 「商品ページを良くしたい」「業務を効率化したい」が、どこから手をつけるか見えていなかった
- うれしい変化
- AIとの対話から「25年の信頼関係」という最大の強みを再発見/参加者全員が「何から始めるか」を具体化
- 効果が見えるまで
- 約4時間のワークショップの中で
- 期間
- 2026年1月26日
- この先
- 商品ページの改善、リフォーム用チラシの見直し、顧客対応履歴の活用へ
SUMMARY
まとめ
▶ きっかけ/課題
羽毛布団を工場直販する新津様。「商品ページをもっと良くしたい」「業務を効率化したい」という思いはスタッフ全員に共通していましたが、具体的にどこから手をつければよいかが見えていませんでした。
▶ 取り組み
ツールの操作を教えるだけでなく、「自分の業務とAIをどう結びつけるか」を体感する、約4時間・半分がハンズオンの体験型ワークショップを実施しました。
▶ うれしい変化
AIによる自社・競合分析をきっかけに、「25年かけて培ったお客さまとの信頼関係が、最大の強み」という気づきが生まれました。AIの操作習得という当初の目的を超えて、サイト全体の伝え方を見直すきっかけになっています。
BACKGROUND
「商品ページをもっと良くしたい」。でも、どこから手をつければ
株式会社新津は、羽毛布団の製造から楽天市場での販売までを一貫して手がける、工場直販型のEC事業者です。スタッフは6名。商品ページ作成・受注対応、出荷業務、関連事業と、それぞれ担当が分かれています。
AIの使用経験には、ばらつきがありました。
ChatGPTを翻訳や商品ページ作成に日常的に使う方がいる一方で、「聞いたことはあるが、試したことはない」という方も。
それでも、「商品ページをもっと良くしたい」「日々の業務を効率化したい」という関心は、全員に共通していました。
EC事業者の日々の業務には、商品ページの作成、レビュー対応、画像の制作、競合の調査など、生成AIが役立つ場面が数多くあります。あとは、どこから手をつけるか。その糸口を探していました。
WHY C-TABLE
なぜ、C-tableに声がかかったのか
新津様が求めていたのは、ツールの操作方法だけを学ぶことではありませんでした。「自分の業務と、AIをどう結びつけるか」を、体験を通じて実感したい。そこが出発点でした。
そこで私たちは、座学にとどめず、約4時間のうち半分をハンズオン(実際に手を動かす時間)に充てたワークショップを設計しました。ツールに触れ、自分の業務に引きつけて考えるところまでを、一連の流れにしています。
APPROACH
「知る」「使う」「作る」—半分は手を動かして学ぶ4時間
| ワーク① 知る | ワーク② 使う | ワーク③ 作る | |
|---|---|---|---|
| 内容 | Geminiの基本操作・プロンプト作成・自由な対話体験 | ECランキング分析・勝ちパターンの把握・参考画像の選定 | NanoBananaでEC向け商品画像・バナーを実制作 |
| 狙い | AIとの対話の感覚をつかむ | 自社の立ち位置と改善点を知る | 「明日から使える」実感を得る |
STORY
レビューの向こうに見えた、25年分の信頼
転機になったのは、Geminiのディープリサーチ機能を使った「自社分析・競合分析」でした。AIが約50件のサイトを参照し、約5分で分析レポートをまとめます。
そこに並んだのは、工場直販ならではの価格の強み、電話がすぐに繋がる顧客対応力、一生涯のアフターサービス(リフォーム対応を含む)、リピーターの多さ、品質面での評価の高さ—。参加者からは「大体合っている」と、驚く声が上がりました。
この結果を受けて、ワークショップの最後に参加者とファシリテーター双方から出てきたのが、ひとつの気づきでした。
「25年にわたって培ってきたお客さまとの信頼関係が、最大の差別化ポイント。なのに、今のサイトでは十分に伝えられていない」
AIツールの操作を学ぶという当初の目的とは別のところで、サイト全体の伝え方を見直すきっかけが生まれました。AIは、自分たちの強みを映し出す鏡のような役割を果たしました。
「これ、自分で作ったの?」— バナーをその場で

画像生成AI(NanoBanana)を使った、EC向けバナー制作のワークも行いました。楽天市場のランキング上位ページを分析して「勝ちパターン」を把握したうえで、商品イメージ画像やランキングバッジ付きの画像を実際に制作します。完成した画像を見た参加者からは、「めっちゃいい」「これを自分で作ったら結構大変」といった反応がありました。
一方で、ワーク中に著作権のあるキャラクター風のイラストが生成される場面も。「楽しいけれど、商用利用はNG」という判断を、説明を聞くだけでなく実際に操作する中で体験できたのは、大きな収穫でした。
RESULTS
うれしい変化は、「何から始めるか」が見えたこと
参加者全員が
「何から始めるか」を具体化
スタッフ6名(全員)が参加
約50サイトを約5分で
分析(ディープリサーチ)
自社の強みを再発見
3つの次の一歩
商品ページ/リフォーム用チラシ/顧客対応履歴
日常業務への導入へ
ワークショップのクロージングでは、参加者一人ひとりから一言ずついただきました。
▶ 可能性の発見
「こんなことまでできるんだ、という驚きがあった」
「誤解していた部分が結構あり、実際に触ってみて理解が深まった」
「具体的にステップを踏んで教えてもらえたので、受講する前より使いこなせそうなイメージが持てた」
▶ 画像生成への手応え
「文字を取ったり、背景を変えたり、実務で使える加工ができることが分かった」
「テキスト関係より、まずは画像加工から業務に取り入れたい」
「商品ページの画像のブラッシュアップに、すぐ活用できそう」
▶ プロンプト(指示文)の大切さ
「指示は具体的に、一度にまとめて出した方がいいと実感できた」
「AIへの指示の出し方次第で、結果が大きく変わることが分かった」
そして、「明日から業務に取り入れたいこと」も具体的に挙がりました。
ECサイトのスマホページの画像ブラッシュアップ、お客さま対応のテキスト作成補助(メール返信など)、商品の魅力をもっと伝えるための画像制作、リフォーム用チラシの改善。どれも、現場の業務にまっすぐつながるものでした。
AI単体で完成度の高いものを仕上げるには、まだ難しい部分もあります。それでも、アイデアを形にしたり、チーム内でイメージを共有したりする用途には十分に活きています。
いまは、この「明日からやりたいこと」を、日常業務へ導入していく段階に入っています。
▼ワークショップの詳細プログラム、ディープリサーチ分析の全文、画像制作ワークの詳細は、note記事で公開しています。