OVERVIEW
概要
- 事業者/分野
- 禅リトリート富士(曹洞宗 耕雲院)/ 観光・インバウンド(お寺発の禅体験アクティビティ)
- 地域
- 山梨県都留市
- つくったもの
- 英語圏インバウンド向けのコンテンツづくりの仕組み。海外の見込み客が実際に検索している言葉と検索意図をもとにキーワードを設計。記事の企画・編集は住職の実際の法話の音声録音やテキストからRAGを構築し、AIでコンテンツ制作
- もともとの課題
- 海外からの関心(アクセスの約4割が日本語以外)はあるのに、英語圏の検索では上位に届かず、見つけてもらえていなかった。関連キーワードは競合が多く、ページを用意するだけでは上位に出ない
- うれしい変化
- 英語圏の主要なキーワードで検索語で上位(2026年7月時点)/サイトのアクセスが前年同月比 約10倍/問い合わせも増加
- 効果が見えるまで
- 2025年9月に施策を開始。以降コンテンツを積み上げ、数か月で前年比が大きく伸長
- 期間
- 2023年〜Web制作/2025年9月〜 コンテンツマーケティング
SUMMARY
まとめ
▶ きっかけ/課題
人口減少が進む地方で、お寺もまた、檀家の減少という現実に向き合っています。お寺は、亡くなった方のためだけの場所ではない —耕雲院さまは「生きるための仏教」を掲げ、いまを生きる人の心の支えになる取り組みを続けてきました。禅リトリート富士も、その考えから生まれたサービスのひとつです。海外からの関心は高いのに、英語圏の検索では上位に届かず、見つけてもらえていませんでした。
▶ 取り組み
海外の見込み客が実際に検索している言葉と、その検索意図に沿って、英語コンテンツを設計・強化しました。検索ボリュームやデータをもとに「誰の・どんな検索に応えるか」を決めて記事を企画。編集・監修は人が担い、記事の下書き・英語化・量産はAIで支えました。
▶ うれしい変化
英語圏の主要な検索語で1位に。サイトのアクセスは前年同月比 約10倍に伸び、問い合わせも増えました。検索で見つけてもらうことが、実際の問い合わせにつながっています。
BACKGROUND
「生きるための仏教」を掲げるお寺と、インバウンドという成長機会

人口が減っていく地方で、お寺もまた、檀家の減少という現実に向き合っています。多くの寺院が経営面の厳しさを見込むなか、富士山・河口湖のふもとにある曹洞宗の寺院・耕雲院さまが掲げているのが「生きるための仏教」です。
お寺は、亡くなった方を弔うだけの場所ではない。いまを生きる人の毎日にも役立つものへ—その考えから、仏教の教えを、現代の暮らしに寄り添うさまざまなサービスへと広げてこられました。禅リトリート富士も、その一つです。
耕雲院さまの取り組みは、日本を訪れるインバウンドの方々に他にはない体験を届けるものであり、同時に、人口減少のなかにある「地方寺院の未来」をつくっていく取り組みでもあります。
支援に入る前に、まずサイトの状況を分析しました。すると、アクセスのおよそ4割が、日本語以外からのもの。海外からの関心はすでに高く、大きなポテンシャルがありました。実際、英語圏では「日本で禅や瞑想のリトリートを体験したい」という関心に沿った検索が、一定のボリュームで見られました。
一方で、肝心の掲載順位が低く、その検索結果のなかで上位に届いていませんでした。関心はある。サービスもある。それなのに、検索から見つけてもらえず、アクセスにつながっていない —ここに、いちばんの伸びしろがありました。
WHY C-TABLE
なぜ、C-tableに声がかかったのか
C-tableは2023年に禅リトリート富士のWebサイトを制作しました。アクセスのおよそ4割が海外から—この関心を、もっと集客につなげられるはず。そう考えて、英語圏に向けたコンテンツ強化をご提案しました。つくって終わりにせず、成果を見ながらコンテンツを育て続ける—そんな進め方で、伴走を始めました。
APPROACH
顧客の検索意図から企画し、人×AIで英語コンテンツを積み上げる

① 顧客が検索する言葉から、コンテンツを企画する
力を入れたのは、キーワードの設計です。検索ボリュームやデータを見ながら、禅リトリート富士のお客さまになりそうな人が実際に検索している言葉を選び、その人が「何を知りたいか(検索意図)」に合わせて、一本ずつ記事を企画しました。ただ書くのではなく、「誰の・どんな検索に応えるか」を決めてから作る—そこを土台にしています。
② AIで“全部”はやらない。核心と仕上げは、人が担う
お寺には、法話や坐禅、写経、精進料理など、そこでしか得られないコンテンツがあります。私たちがしたのは、その中身を、選んだキーワードと検索意図に沿ってどう届けるかの企画と、意味を損なわない編集・監修でした。
そのうえで、記事の下書きや英語化、作成にはAIを活用しました。住職の実際の法話の音声録音やメモをテキスト化しRAGを構築。人の手だけでは続けにくいコンテンツづくりを、AIで支える形です。AIに“全部”を任せたわけではありません。任せたのは、下書きと作成。核心と仕上げは、人が担いました。
③ まずサイト、その後にSEO。段階を追って伴走する
私たちの強みは、Webサイトの制作から、その後の集客(マーケティング)まで一気通貫でご支援でき、その時々の状況に合わせて、必要なアプローチをご提案できることです。
禅リトリート富士でも、まず2023年にWebサイトを制作しました。その後もサイトの状況を見るなかで、「この関心を、もっと集客につなげられるはず」と考え、英語圏に向けたコンテンツ強化をご提案。2025年9月からSEO・コンテンツの取り組みが始まりました。つくって終わりにせず、公開後も、検索データを見ながらコンテンツを追加・改善していきました。
RESULTS
うれしい変化は、“検索で見つけてもらい、相談につながった”こと
検索上位に
禅・リトリート関連クエリ
2026年7月現在
前年比 約10倍
サイトへの流入
前年同月比
検索が入口に
問い合わせが増加
以前は月1〜2件(数倍に)
いちばんの変化は、英語圏の検索で「見つけてもらえる」ようになったことです。主要な検索語で上位を取り、「日本で禅や瞑想のリトリートを探している人」が、検索からたどり着けるようになりました。
数としてはまだ大きくありませんが、サイトへの流入は前年の同じ月と比べて約10倍に。そして何より、問い合わせが増えました。以前は月に1〜2件ほどだったのが、いまは月10件ほど。検索で見つけてもらうことが、実際のお問合せにつながっています。
ポイントは、これがAIだけの成果ではないこと。お寺ならではの中身を活かし、企画・編集は人が担い、量産と英語化をAIが支える—その組み合わせが、成果につながっています。